賃貸お部屋探しで損をしない探し方をお伝えしたい
先日、姉から「引っ越しするんだけど、無駄なお金を取られないために不動産会社がだしてきた見積もりをチェックしてほしい」とLINEが来ました。
案の定、見てみると「サポート会」費という謎の費用が16,200円はいっていました。これ何か聞いた?というと何の説明も受けていないとのこと。
姉には見積もりを出してくれた不動産会社に「サポート会費って管理会社から必須と言われてる費用ですか?そうじゃなければ外してください。」と言ってみてと伝えました。実際に姉が言ってみると、必須じゃないので外してもいいです、とのことで16,200円の無駄支出を抑えることができました。めでたしめでたし。
仕事柄、不動産会社と取引することもあるので時々こんな相談を受けることがあります。自分自身24歳にして2回の賃貸引っ越しも経験しているので、多少なりとも知識はついてきました。
不動産会社ってなんか怖い!騙されそう!っていうイメージってないですか?
正直言うとそういう会社もある、というのが正しいんじゃないかなあ。でもいい会社もあれば悪い会社もある、というのはどの業界でもおんなじよね。
とっても誠実にやっている会社もあるので、見分ける力をつければ怖くないです。
この時期はちょうど4月からの新生活に向けて物件探しをする時期なので、少し知識のついてきた私が、次に引っ越しをするならこんな風に探す!という流れを少しまとめてみました。※あくまで私の主観的ポイントです。
これから物件探しをする方の少しでも参考になれば幸いです。
★★引っ越しがしたい!と思ったら★★
①まずは不動産総合ポータルサイトで物件探し。
この2つあれば基本的に十分です。なぜなら物件量が多いから。それだけ。
両方使ってみて、使いやすいほうをメインにするといいと思います。
■SUUMO
■HOME'S
検索の前に、大体この辺を決めて検索しましょう。
・賃料
・初期費用限度額
・エリア
・間取り
・譲れない設備
・引っ越し時期
賃料は各ポータルサイトでエリアの家賃相場を公開してるので参考にするといいです。
ちなみに今私が引っ越しするならこんな感じ。
・賃料:7.5万円(管理費・共益費込)
・初期費用限度額:35万円
・エリア:なんとなく好きな沿線だったらなんでも。
会社までdoor to doorで1時間以内
・間取り:1K
・譲れない設備:ガスコンロ2口以上、バストイレ別、都市ガス…そんなもんかなあ。
・引っ越し時期:いつでも
条件を入れるとき、設備に関しては細かく入れすぎると条件にあった物件を取りこぼす可能性もあります。たとえばいまやほぼ当たり前の「室内洗濯機置き場」とか「エアコン」とか。これは当たり前でしょう、みたいのはあるのに記載がなかったする場合もあるので、いったんはごりごりにわがまま条件入れてみて、引っかかる物件が少なかったら、当たり前っぽい条件はいったん外してみて、写真でほんとに室内洗濯機置き場あるかな?エアコンあるかな?をチェックしてもいいと思います。
②この物件いいな!がある程度(2~5個くらい)サイトで見つかったら、お問い合わせする前にここをチェック!
ある程度検討がついたらあとは費用!費用!費用!
いかに安くするか、いかに想定外の費用発生を抑えるかですね。
そのために見る項目とその理由を書きます。
SUUMOとHOME'Sでは同じ項目でも名称が異なっている場合もあるのでそれぞれ項目名を記載します。
・保証会社をつけるのは必須か(SUUMO:損保 HOME'S:保証会社)
・損保(保険加入)加入は必須か(SUUMO:条件 HOME'S:住宅保険)
⇒この2つはお金がかかるから把握しておく必要があるからです。初期費用と、あとは基本的に2年ごとに更新料がかかります。この費用は加入要であれば、入らないというのは基本通らないです。まあすっごくごねればもしかしたら…ってのはあるかもですが。怪しい費用でもなんでもなく、オーナーや管理している会社が必要なものとして定めているものなので、値引き交渉してどうこうって話でもないです。ここのお金も踏まえて内見や問い合わせしないと思ったより初期費用がかさんだりします。
あとは後ほど説明しますが、先ほどの姉の例のように、余計な費用を取られないためにも事前にここを見ておいたほうがいいです。
ただこれ、書いてないけどかかる物件も多々ありますのよ。
ここからは損しないための話ではなく、気持ちよくお部屋探しをするための不動産会社選びの話なので、そんなんいいから損しなければOK!って人は⑥くらいまで流しよみしてください。
・どこの不動産会社が取り扱っているか
(SUUMO:「この物件を取り扱う店舗」と「他の取扱店舗を見る」
HOME'S:「取扱い不動産会社」と「この物件を取扱う会社が〇社あります。」)
⇒どこの会社に内見をお願いすればいいか決めるためです。「他の取扱い会社」だからといってダメということはないです。ポータル側が検索する人が見やすいようにまとめているだけなので、「その他」のなかもチェックします。
内見の段階では正直どこでもいいです。ただやっぱり物件に対する情報の詳しさとか、対応とかは気になるところなので、私はこんなところを見て「いい不動産会社っぽい」を決めます。
・写真をたくさん掲載している(目安15枚以上)
⇒物件の写真がたくさんある=お客さん目線に立てている、物件の写真をちゃんと撮りに行っているのでリアルな物件の情報に詳しいのではないかなと。
・物件情報を詳細に書いている
⇒同じ物件で違う会社が掲載している内容を見ると、情報が微妙に違うことがほとんどです。保証会社要って書いているところと書いていないところがあったり、設備もたくさん入れているところとほとんどはいっていないところがあったり。これちゃんと入れている会社のほうが、情報をきちんと公開してくれていて親切ですよね。まあ大元が公開してくれないから、わからなくて書いていないってやつもあるので、一概にその不動産会社が隠しているってわけではないんですが…。ただ情報を詳しく書いているってことはそれだけ物件についてわかっているということなので。
・ポータルの会社紹介ページにちゃんと写真や住所、定休日など情報を入れている
⇒この辺怠っている会社は雑な感じがします。これくらいの気配りできなきゃ内見行っても適当なんじゃないかな~と思ってしまいます。
ここまで見てなんとなーく会社の検討をつけたら最後に不動産会社名で検索して会社HPをチェックします。HPを見るとスタッフプロフィールがあったりするので、そこで社員さんたちの顔や文章で雰囲気をみます。ここもうフィーリングで。結局は仲良くなれる人も人それぞれ違うので、「なんとなくいい感じ」それが大事かなと思います。
なんとなくの良し悪しも感じられないような無機質なHPにしてるとこはNG。
それからHP内でリンクが切れているところがあったりするのもNG。※はっ、私のことだ…!
あとは更新が直近3日以内に行われていないとかはNG。※はっ、私のことだ…!
会社までの行き方とかを丁寧に書いてくれていたりするとポイントアップです。
結局ここまで全部、何を見ているかというとその「会社の丁寧さ」です。
そのために情報ちゃんといれてるかなーとかHPどんなかなーとか見るわけで。
適当にやってるところはこのネット上ですでにボロが至る所にでてしまってるわけです。
ネットに弱いけど会社自体は誠実丁寧にしっかりしてます!ってところ、ありますよ。でも今お部屋探ししている人の多くに求められてるのは、ネットである程度完結するお部屋探しなのでそこちゃんとやってるところ、ついていけてるところに私は頼みたいなあ。
そんな感じで問い合わせする会社を決めてください。
1物件につき1社である必要ないです。それと必ずしもポータルサイトに掲載されている会社に問い合わせなきゃいけないわけでもないです。
ネット上に公開されている物件は大体が内見・紹介自体はどこの会社でもOKなものがほとんどなので、上記のアクションから、ここに問い合わせしたい!という会社を決めたらそこにまとめて「これとこれとこの物件を紹介してもらえますか?」と持っていて大丈夫です。うちではこの物件は紹介できません、とか言われたらそんときは別の会社あたりましょ。何社も渡り歩くよりまとめちゃいたいですよね。
あ、あとここも事前にいちおうチェックしておいてください。
・管理会社はどこか(SUUMO:取引態様 HOME'S:取引態様)
「その他の会社」のなかも見て、取引態様が「管理」の会社がないかチェックします。「管理」の会社があったら、その物件を契約するとなった際は、直接ここに連絡するためです。物件自体を管理している会社になるので、仲介手数料がかからない場合があるからです。
②の最初に書いたように、実際問い合わせする会社はどこでもいいです。自分で物件を選ぶ、という意志がちゃんとあれば。流されやすい人は上記のような手順を踏んで最初から当たりの会社を選びましょ。損得の話ではなく気持ちの問題です。会社を絞るのがめんどくさかったら、いくつか問い合わせして一番最初に返信が来たところに行きましょう。アクションが早い会社のほうが信頼できるから。
③さあ!実際にポータルサイトから問い合わせをいれましょう!
お問い合わせ内容を入れて送信!
この時に、先ほど述べたように「これとこれとこの物件を紹介してをもらえますか?」をお問い合わせフォームに私なら書いちゃいます。
物件名と部屋番号があればいいと思います。物件名がわからない!とかがあれば直接ポータルサイトのURL送っちゃってもいいと思います。この時点ではメールアドレスのみで電話番号は入れません。
④どんなメールが返ってきた?をチェック
問い合わせすると不動産会社からメールで返信が届くはずです。もしも2日以内になんのメールも届かなかったらその会社はNGです。他の会社にお問合せしましょ。
メールの文面もちゃんと見てください。問い合わせた質問にちゃんと答えてくれてる?誤字脱字だらけだったりしない?ここで見てるのも「会社の丁寧さ」。
自分の中の合格圏内の対応だったらそのままメールで内見予定日を決めちゃいます。ポータルで見てどういうこと??って思ったこともメールでなるべく聞いちゃいましょう。
⑤いざ、内見へGO!
よし!やっと内見だーー。内見は特に私からアドバイスすべき注意点はないです。
気に入るお部屋を見つけましょう。
個人的にはある程度ポータルサイトで情報を得ているので、そのギャップがないか確認するくらいかなと。チェックするのは日当たりと、周辺環境かな。ゴミ捨て場が大変なことになってないかとか、街にどんな人住んでるかとか。
⑥このお部屋気に入った!があったら内見の段階でチェックしてほしいのが管理会社はどこか
※②の終わりに書いたのと同じです。
大体物件のマンション名の近くに「〇〇不動産」みたいに書いているはずです。
なければ、再度ポータルサイトに戻って「取引態様:管理」がないか探したりします。
内見をするときに、不動産会社さんがどこかに電話をかけて「鍵の場所ってどこですか?」と聞いていたり、内見するマンションに別の人が現れて鍵を渡したりしていたら、その会社さんは管理会社ではありません。
管理会社が入居する以前のやり取りはすべて他の会社にお任せしている場合もあるので、探してなかったら仕方ないです。諦めましょう。
すっごく雑に管理会社の探し方を書いたけど、「不動産 管理会社 見分け方」とかで検索するとたくさんでてくるので探してみてね。
私もそのうち見分け方のまとめ記事かきたけど、今回は本題ではないので割愛させてくださいまし。
⑦素敵なお部屋が見つかったらいざ契約!の前に見積もり!
物件が決まったら費用の見積もりを取ってもらいましょう。見積もりは内見後、このお部屋がいいですと伝えるとだしてくれます。
この前に⑥で契約したい物件の管理会社がわかって、かつ内見を案内してくれた会社ではなかった…!という場合はその会社にお別れを告げます。その場ではもう少し悩みたい、といって帰ったあと速攻で管理会社に問い合わせを入れます。そんで内見を案内してくれた会社には「他の会社で契約することを決めました。ありがとうございました。」をもう少し丁寧にしたメールを送ってお別れします。
これをするの申し訳ないな~って人は、なるべく内見前に管理会社特定して問い合わせしましょ。私も心苦しいのでそうします。
見積もりを出してもらったら、するべきことはひとつ。
見積もりの料金内訳をきちんと説明してもらうことです。そんなのめんどくさい!という人は諦めてお金払いましょ。
この料金内訳をちゃんと説明してもらうために、こう伝えます。
「なるべく費用を低く抑えたいので、オーナー(管理会社)が入居のために必須で入れている費用以外払いたくないです。ひとつひとつの費用について説明をお願いします。」
別に威嚇しなくて大丈夫です。さらりと伝えましょう。
説明を渋る感じだったらこちらから聞きましょう。
「初回保障委託料とはなんでしょう?保証人を立てても、保証会社が必要ということでしょうか。必須でなければ保証会社は不要です。」
「害虫駆除・除菌施工料とは必須でしょうか?虫がよく出るということですか?スプレー振るだけ、みたいのだったら自分でやるので不要です。」
「このサポート会費というのはなんでしょう?どんなことをしてくれるんですか?」
保険に入ることが必須じゃないのに勝手に費用に入っていたり、
同じく保証会社も保証人がいれば必須じゃないのに勝手に入っていたり。
そんなことがちょこちょこあるので、確認する必要があります。
②でポータルに情報として載っていたのであれば必須とみてほぼ間違いないので聞かなくてもいいですが、書いていないのであればしっかり確認したほうがいいです。
初回2万くらい、更新のたびにまたお金かかったりするので結構大事です。
その他、害虫駆除という名の薬局で売ってるスプレー振るだけ費用とか、絶対使わないみたいな謎のサポート費用とかが入っていたりするので、「何のために」「具体的に何をしてくれる」費用なのかを聞いて要不要判断してください。
基本的に必須じゃないものは全部外してね、って伝えて、それって本当に必要な費用なんですか?をしっかり聞く。これすればよほど変な会社じゃない限り、必要費用だけにしてくれます。
スマホ買うときとか、家電買うときとかなんでもそうですが、売るほうも「なんか知識あるっぽい」と思えばなんでもかんでも売ってきたりしませんよね。
これで不要な費用はカットして、晴れて契約!おめでたい!
いっぱい書いた…!これまで自分のための自分に向けたような記事ばかり書いていたので、初めてこういう外に向けて書いている感じがします。難しい。伝わりづらい部分とか多々あるので、もっと精進します…。
でも少しでもお部屋探しをこれからする方のお役に立てればこれ幸い。