10か月間の浮気相手を終えて感じていること
10か月間、浮気相手をしていました。
でもやっと終わりを迎えられそうなのでここに書いておこうかな、と思います。
はじめに浮気相手になることがどう始まったかを、そして私がなぜやめようと思ったか、そして「やめた」と思っている今感じていることを書いていきますね。
ちょうど1年くらい前に、仕事のつながりで出会った人に恋をしました。
4年近く付き合った彼氏と別れて新しい恋を探していて、あ!この人!見つけた!!と思ったのをよく覚えています。優しくて、気が弱くて、誘惑に弱くて、笑顔がかわいい、夢見がちな男性。顔もかっこよくはないけど、私のすごく好みだった。
私は好きになると5秒で告白したくなるタイプの人間なので、出会って1年、恋をして1か月経たないくらいで猛アピールしました。
食事に誘ったり、バレンタインにはチョコを渡したり、思わせぶりなこと言ってみたりね!肉食。我ながらすごい行動力。
そんであっちも「ああ、俺もこと好きなんだな~。」ってなってきて、4回目にごはんを食べてるときに2人して酔っぱらいながら、居酒屋のなかで手を握りあったり髪を触ったりだいぶいちゃいちゃして。迷惑な客。(笑)
お店出た後にすぐに彼から帰さないよ、と言われました。
彼女にしてくれるなら行くと言うと悩んだ顔をしたので、じゃあ行かないというと、慌ててわかった彼女にするするする!っていうわけ。(笑)
そんで路チューして彼の家に行って一夜過ごしたわけでして。
でも一夜明けたら「やっぱり妹みたいな存在なんだよね…。」とか言い出して。
ああ、はいはいやりたかっただけだよね。軽い女だと思ったんだろうな。はいはいどうぞどうぞいいよいいよ。
結局彼女になれなかったんだな~。文章にしてみるとめっちゃムカついてくるな。(笑)
その時すでに彼が合コンたくさん行ってることや、合コンで出会った女の子といい感じなことも知ってた。
でも彼女はいなくて、ふらふらしてるんだからまあいっか、と思ってその後ももうあうのやめるとかやめないとか2人で言い合いながら関係は続いていった。
そんで4月になったら、「彼女ができた。」と彼からLINEがきた。
その時、急に悲しくなってぼろぼろ泣いた。
それまでは対等だった。どちらも恋人がいなくて、寂しいし遊んでほしいからまあ好きだしいっか、だったから。どっかで私はそのうち彼女にしてくれないかな、と思ってたんだな。
でも彼からは彼女ができた報告はあっても、「だから会うのはやめよう。」なんて言葉は出なかった。だから自分からいった。それで3週間くらいは会わなかった。
でも3週間後、彼からLINEが来た。
「やっぱり君に会えないのは寂しい。」
止められなくなって、「私も会いたい。」なんて馬鹿なこと言って会った。
それからはもうもう会うのをやめようと、どちらかが2か月に1回くらい言い出しては、片方は受け入れて、結局会うのをやめようを言い出したほうが「やっぱり会いたい。」と言って元に戻る、を10回くらい繰り返した。
もう後半のほうはどちらもこの「会うのをやめよう」が永遠には続かないことをわかりながら言っていたし、受け入れていたと思う。もう2人ともこの関係を止めるつもりも
そんなになくなってしまってた。
その間に彼は彼女と旅行に行ったり、互いの両親に挨拶に行ったり、ついに同棲を始めたりした。それでも彼はまったく関係を終わらせる気はなさそうだった。私はそのたびに私を選んで、と泣いて訴えたけど、「ごめんね、ごめんね君のことはすごく好きだよ。感謝してる。ありがとう。」しか言ってくれなかった。
しょうもない。どちらもしょうもなすぎて、馬鹿で何にも考えれてなくて笑えてくる。文章にすると私が思っていた以上に滑稽な感じがするなあ。
彼に愛されてると思ってた。ことあるごとに小さなプレゼントを買ってくれたし、一緒にいるといつも笑っていたし、私の手料理がめっちゃうまいとたくさん食べてくれたし、毎週毎週会いに来てくれたし。
そのうち別れると思ってた。彼のしょうもなさに気づいて彼女が嫌になるだろうって。彼女の嫌なところが目に付いて私のほうがいいなあって思ってくれるだろうって。
それと彼女より私のほうが彼を知っているし、私のほうが彼を愛していると思ってた。
彼女のことなんてなんにも知らないのに。
彼が本当はとても弱い人間であること、どうしようもなく口先ばかりで、しょうもなくて、幼稚でわがままで、人のことを見る目がないってことを私は知っている。彼が他人のことをみてあげる余裕なんてない人間なこともわかっている。他人の前では意識が高くてエリートでできる男を演じるけど、そんな彼の「こうありたい自分像」に彼はちっ追い付いていなくて、追い付く努力もできていないってこと。
でも好きだった。そんなところもかわいいとすら思ってた。
知らないでしょ、彼女は。合コンで出会って、「こうありたい自分像」で固めた彼を選んだ彼女には。家柄もよくて高学歴で高収入だと思ったんでしょ、って思ってた。今もちょっと思ってる。やっぱりわりと思ってる。
どうしようもなくだめな彼をぜんぶひっくるめて愛せるのは私くらいでしょうって。
それから私は彼女も浮気してるんじゃないかな、とずっと思ってた。彼女のことなんてなんにも知らないのにね。彼は毎週のように私とデートしたり、うちに泊まったりしてるのに、彼女が気が付かないなんて絶対おかしいと感じてた。よっぽど馬鹿なのか自分も浮気してるから気が付かないかどちらかだと思った。
聞くと「彼女も友達と旅行で外泊なんだ。」「今週は実家に行ったみたい。」という回答。そんな毎週旅行だったり実家だったり行かないでしょ、と。彼が付き合いたての頃に彼女が「不倫してたことがある。」って言ってたと聞いたし、その関係まだ続いてるんじゃない?と意地悪いこと考えてた。そういう関係ってなかなか切れないものでしょう?私みたいに。
彼は「彼女と出会ってなかったら確実に君と同棲してた。付き合いたかった。」と言っていた。何を偉そうなこと言ってんだ。「彼女と出会ってなかったら」ってどんな前提だよ。馬鹿かって今なら思うし、その時も思ってたけど、でも好きだった。
ずらずら並べたけど、これなにかって、結局私はとにかく彼が彼女といつか別れて私をみてくれるんじゃないかと思いたかったっていうだけなのよね。
でもそうはならなかった。もっと早く「私は愛されてなんかいなかった。好きではいてくれたかもしれないけど、そりゃいたら嬉しいなくらいのもので、本命は私じゃないし、なることもない」って。気付く機会は何回もあって、そのたびやっぱり別れようと思って、でもそのたびまた戻って。
そして、1月になって彼から「彼女に結婚しようと言おうと思う。」と言われた。
正確に言うと、「あのね、大事な話があるんだ…。」と言ってきた。その時すぐにぴんときた。私は以前から「もし結婚するってなったらすぐに隠さず言ってね。法律が絡むから不倫は本気でしたくない。」って言ってたから。彼は馬鹿素直なのでそれを言おうとしてるんだな~って。ショックはもう受けなかった。
「なに?結婚でもするの?」と聞いたら「うん…。」って。
せめて自分の口で言えよ。なに深刻ぶってるんだよ。彼女にはうれしそうに言うんでしょ?
聞いた私が馬鹿だけど、こう聞いてしまった。「なんで結婚しようと思ったの?」って。
そしたら彼がこう言うのね。「結構ここ1年くらい仕事とか辛い時期のなかで、一番助けけてくれたから。」って。その言葉がすごくショックだった。「私だって助けたよ。(笑)」って冗談っぽく言うのが精いっぱいだった。
彼の仕事の愚痴も何時間でも聴いた。あなたは頑張ってるって、もう頑張らなくていいって、何百回も言った。ストレスで寝れなくなった彼を励ますために快眠グッズを持っていったり、寝れるまでずっとそばにいた。好きなごはんをたくさん作った。2人でいると楽しいって言ってくれた。ありがとうって何回も言ってくれた。「君がいてくれて本当によかった。出会えてよかった。」って何回も言ってくれた。
だって彼女はあなたが一番つらい時に旅行に行くっていって出かけてったででしょ、あなたのどうしようもなくイライラした姿見せられなかったでしょ、話こんなに聞いてあげなかったでしょ…とどんなに私のほうが思ってた、考えてたと言い張ったとしてももうなんの意味もない。
彼がそう感じていたことがすべてで、これからプロポーズをしようとしていることがすべてなのよね。
結婚しようと思うと言ったときは私の家で、帰り際だった。「そっか。わかった。じゃあね。」と言って玄関で見送ろうとすると、いつもと同じようにキスしようとしてきた。1回目は避けたけど、2回目は避けなかった。そのまま何度もキスをして、そのまま彼は帰っていった。「もう会わない。」なんて一言も言わなかった。
ああ、彼はこのまま関係は続けるつもりなんだな、と思った。でももう続けられないと思った。結婚するからじゃなくて、私の一方的な思いは永遠に彼に届いて返ってくることはないと感じたから。今更か。
彼からは今も1日に数件LINEがくる。「今日の夜ご飯」とか「今日はここに行ったんだ!」とか。女子大生か。でもそこもかわいくて好きだった。とにかくなにしてもかわいいと思ってた。今もちょっと思ってる。(笑)
「もう会わない、LINEもしない。」というほうが嘘っぽく、また会ってしまうと思うから、もう何も言わない。「すごい、おいしそう」「いいねいいね!」とかありきたりな次につながらないような反応だけしてる。彼はたぶん反応薄いな、とは思ってるんだろうな。これきっとあと数日経つと自分から「やっぱりもう連絡するのやめるね、ごめんさようなら。」とかきそう。めっちゃ来そう。(笑)
書けば書くほど彼は最低で、私は馬鹿でメンヘラにしか思えないけど、気持ちを整理して次に進めるために書きました。
浮気相手になろう!と思ってなったわけじゃない。でも10ヶ月間の浮気相手を経て、学んだのはやっぱりもう浮気相手になんか絶対なりたくないということ。
なんの得もない。強いて言うなら、「若いうちに1回くらいは経験しておくと、苦すぎて今後の教訓になるからいい。今後はたぶんしない。」ってくらいかなあ。
うん、でも若いうちというなら二十歳で経験しときたかったな。もう大人になっちゃってからだと時間を無駄にした感がけっこうある。まあ「やめときな。」って何人も友達から言われてたのに、まったく聞かなかったのは私なので自業自得ですがな。
そんで私はまるで彼女を悪者のように書いてしまったけど、今でもその気持ちはうっすら残ってるし、浮気相手してる人って自分を正当化するために、「彼女は赤の他人」「彼女はたぶんそんなに彼を好きじゃない」「彼は彼女とは遊び」とかいろいろ並べたい心境になるんだろうなって。実際そうなのかもしれないし、そうでないかもしれない。でもそんなことはあんまり重要じゃなくて。
浮気をする人で、しかもまるで本気かのように一生懸命に浮気相手に尽くす(ようにみえる)ことができる人は本気で罪悪感がないから、どうしようもないし変わらない。
そして浮気相手になるほうも、過程はいろいろあれど自分で選んで浮気相手というセカンドポジションにはいってるわけだから自分でボロボロにならないよう自己管理しなきゃいけない。自分のメンタル安定させられないなら浮気相手はしない。
それからその自分の選択によってもしかしたら悲しむだれかがいるかもしれないこと、または何らかの罰が自分に降りかかってくるかもしれないことも踏まえないといけない。その覚悟がないなら浮気相手はしない。
あとは浮気相手がいることで異性の存在に満足しちゃったり、もしかしたら彼女にしてくれるかもしれないからと期待して、それ以外の出会いを求めないとかはやめたほうがいい。相手を失ったとき、ああ自分ってなにも持ってないと気付くから。浮気相手をしてるときも本当は持っていないんだけど、なんかなにもないわけじゃない、みたいな気持ちになってしまうから。両立できないなら浮気相手はしない。
そして、もしも仮に彼が彼女と別れて自分と付き合ってくれたとする。でもそれも幸せなのは一瞬だけできっとまた浮気をするんじゃないかと疑ってしまう。そして必ずする。治らない。変わらない。それでも受け入れる覚悟がないなら浮気相手はしない。
並べれば並べるほど浮気相手になるって何にも価値がない。
やめてよかった。ほんとにやめれんのかよって自分でも前はちょっと思ってた。でも今は本気でやめれる気しかしていないよ。ほんと、ほんと。(笑)
楽しい恋さがそ。
今年の目標に結婚したいと思える彼氏をつくる、が入ってるのよね…。
その後のお話…。